LogiClover開発ブログ

LogiCloverは、趣味でFPGAを使った電子工作をしているサークルです。主に開発中の出来事や技術メモを投稿します

ISE Webpackでchipscopeが使えるようになっていたので試してみた

FPGA開発ツールには、実機でデバッグできるロジアナがついていることがありますが、Xilinxのオンチップロジアナ「Chipscope」はライセンスを購入しないと使用することができませんでした。
Xilinxの新しいツールのVivadoでは、ILAといわれるロジアナがフリーで使えるようになっています。
先日、ISEのライセンスを取り直したところ、WebpackのライセンスでChipscopeが使えるようにシレっと変更されていたため、試しに使ってみました。

Chipscopeの詳しい使い方はほかにも詳しいサイトがあるため、適宜割愛します。

1.プロジェクトにchipscopeを組み込むファイルを追加する。
ファイルマネージャーで右クリックし、New fileを選択します。
f:id:logiclover:20170331220523p:plain

通常のIPを追加するときと同様にファイルを作っていきます。
特に必要な設定はありません。
f:id:logiclover:20170331220525p:plain

次に、作成したchipscopeのファイルをダブルクリックすると、Core Inserterが起動します。
この画面で見たい信号を選択します。
f:id:logiclover:20170331220528p:plain

この画面で見る信号を選択します。
詳細は割愛します。
f:id:logiclover:20170331220532p:plain

設定をしたあと、ビットストリームファイルを生成します。
FPGAにbitファイルを書き込めば、FPGA内にロジアナが組み込まれます。
書き込んだ後、iMPACTを閉じないとJTAGが解放されないようなので注意しましょう。

書き込みが完了したら、Processesの一番下にある「Analyze Design Using Chipscope」を起動するとchipscopeが起動します。
f:id:logiclover:20170331221349p:plain
このように、FPGA内の信号を見ることができます。
これはオーディオの波形を観測しています。

というわけでISE webpackでもchipscopeが使えるようになりました。
VivadoやAlteraのツールではすでに無料で使えるため、やっとという感じです。