LogiClover開発ブログ

LogiCloverは、趣味でFPGAを使った電子工作をしているサークルです。主に開発中の出来事や技術メモを投稿します

Atmel QTouchを使ってみる

Atmel(現Microchip)のマイコンにはQTouchという静電タッチを検出するための機能が入っています。 この機能を使うのにいくつかステップを踏む必要があったため紹介します。今回はSAM D51をMCUに使いました。 他のマイコンでもやり方はほぼ同様だと思います。h…

コミックマーケット97にLogiClover Vol.1を出展しました

展示写真 はじめに タイトル通りコミックマーケット97に初出展して、創刊号「LogiClover Vol.1」を販売いたしました。 メンバー4人が集まって好き勝手書いた本ですが、お手にとって頂き一同感謝しております。 至らない点等ございますが、今後改善していきま…

Raspberry Pi Zero Wに洗濯機を監視させる

最近洗濯乾燥機を購入したのですが、乾燥の度合いによって残り時間が前後し表示されている数字があまり当てにならないため監視アプリケーションを作成しました。 設置 部材 すべてオンラインショップで調達 Raspberry Pi Zero W コスパ最強、無線付き、最高…

GKEでCronJobを使い、定期処理を実行する

以前Splatoonの戦績管理のためのDockerコンテナを作成し、Google Kubernetes Engine(GKE)にアップロードしました。 数日間の運用をしてみたところの課題感を以下に示します。 logiclover.hatenablog.jp 定期実行のために常にタスクが動いている これは予想し…

スプラトゥーン2の戦績をsplatnet2statinkとGKEを使って自動アップロードする

きっかけ 私(kamiya)は任天堂から発売されているスプラトゥーン2を遊んでいます。 www.nintendo.co.jp そこでスプラトゥーン上での戦績は、スマホアプリから閲覧できるのですがこれが直近の50戦しか閲覧することができません。 そこで非公式ではあるのですが…

Kerasで作った手書き文字認識をWebアプリにしてDockerコンテナにする

タイトルのとおりです。今更ながらではありますが機械学習に足を踏み入れたWebアプリを作ってみます。 機械学習に足を踏み入れかけの人をターゲットにしています、が投げやりなので不足点は公式ドキュメント等をご参照ください。 今回は機械学習をKerasで簡…

中華カメラとモニタで来客確認用ドアカメラを作る

こんにちは、今日はFPGAとは無関係ですが、Amazonで売っている中華バックカメラとモニターでドアスコープを作ってみたいと思います。私の住んでいるアパートには来客確認用のカメラがついていないため、ドアスコープでのぞく必要があります。 宅配ならいいの…

Microblaze MCSをSpartan6で動かす(ISE)

FPGAを使っていると、ソフトウェアCPUを組み込みたくなることがあります。 CPUを組み込むことで複雑な分岐の処理などを楽に作ることができます。今回はSpartan-6 FPGAにMicroblaze MCSを実装する方法を説明します。 前提条件としてFPGAでLチカができる程度の…

SPI Flashの使い方 (2) - Arduinoから読み書き

組み込みでデータを保持したいときに使用するSPI Flashを実際にArduinoから制御してみます。 偶然手元にあった構成で、Arduino MicroとCypress製のSPI FlashであるS25FL032*1を使用します。 この記事は以下の記事の続きとなるので、部品の機能やコマンドにつ…

CP2130でC#からUSB-SPIを実現する

FPGAやマイコンでアプリケーションを作成しているときに悩ましい項目としてPCとの通信方法があります。 低速なものであればFT232に代表されるようなUSB-UARTでいいのですが、UARTはRTLと相性がよくありません。 項目 利点 欠点 USB-UART 手軽 遅い USB-I2C I…

KiCadでピン数の多い回路シンボルを作成する

KiCadで回路を引くときに厄介な作業として回路シンボルの作成があります。 近頃はライブラリのOSS化が進んでいますが、自分が使うデバイスがない場合自作する必要があります。しかしピン数が100や200を超えてくると自力でやるには限度があります。 シンボル…

マルチエフェクター製作

以前FPGA基板を使って作ったマルチエフェクターを、1枚の基板にしました。 名前はComet Audio Effectorです。 画面はコーラスの調整画面です。 エフェクトはFPGAでデジタル音声処理をして作っています。 AD変換した音声をFPGAで音声処理し、DA変換して出力し…

SPI Flashの使い方

組み込み工作でデータを格納したいときはFlashメモリを使うと便利です。 Flashメモリと言っても様々な種類があり、ざっくり以下のような分類ができます。 各社*1開発を行っており、微妙な違いで様々な製品があります。 例外もありますが型番の多くがメーカー…

ISE Webpackでchipscopeが使えるようになっていたので試してみた

FPGA開発ツールには、実機でデバッグできるロジアナがついていることがありますが、Xilinxのオンチップロジアナ「Chipscope」はライセンスを購入しないと使用することができませんでした。 Xilinxの新しいツールのVivadoでは、ILAといわれるロジアナがフリー…

シルバーウィーク開発合宿

2016年 9/22~9/25にLogiClover開発合宿を行いました。 作業はhastech、ぽよ氏と私kamiyaの3人で、基板テストからソフト実装まで様々なことをやりました。概要を下記に記します。 Comet Audio Effectorの機能拡張 Comet Audio Effectorの機能を拡張しました。…

KICADの他のプロジェクトから回路をコピーする

KiCADでは、普通のコピーペーストを使って異なるプロジェクトから回路をコピーすることができません。 ほかのプロジェクトから回路をコピーする方法をまとめました。使用したKiCADは4.0.1です。1.回路をペーストしたいプロジェクトのフォルダにコピー元の回…

MAKER FAIRE TOKYO 2016参加

8/5~8/6に開催されたMaker Faire Tokyo2016にて、ISGK InstrumentsさんのブースでLogiCloverの作品を展示してもらうことができました。 LogiCloverでは、LogiCloverフォームファクタを活用したエフェクタ Comet Audio Effectorを展示しました。 今回の展示は…

海の日開発合宿

2016年 7/15~7/18に LogiClover開発合宿を行いました。今年夏に開催されるMaker Faire Tokyo2016にて ISGK Instrumentsさんのブースで展示していただけることになり、展示物の制作を行いました。展示物はLogiCloverフォームファクタを活用したエフェクタです…